おめんかぶり-1999.8.16

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九品仏のお寺の最大のイベントが、おめんかぶりです。
お念仏の信者が臨終のとき、阿弥陀さまがもろもろの菩薩たちをしたがえて来迎し、極楽浄土にひきとる様子を儀式化した法要が来迎会です。九品仏のお寺では、二十五菩薩来迎会(おめんかぶり)と呼ばれ親しまれています。
上品堂を極楽浄土、本堂を現世にたとえ、そのあいだに36間の橋がかけられます。
檀信徒たちが本堂から上品堂に渡り、そこにある阿弥陀如来や菩薩などのお面をかぶり 阿弥陀如来と二十五菩薩に扮し本堂に向います。これが「来迎」。
本堂で、本尊の釈迦如来像のまわり、 今度は、往生人にみたてた住職衆僧と開山珂碩上人の像を乗せた逗子、 菩薩や導師を守る役目の稚児を加え上品堂へ向かいます。これが「往生」。
そして最後に、珂碩上人の逗子、僧侶、稚児、そして壇信徒らが上品堂から本堂に帰ります。 これは来迎をうけた往生人が浄土よりこの世に帰り、世のためにつくすという「還相」を表しています。